Synopsysが2000個以上のCPUで分散処理可能な高速フィジカル検証ツール「IC Validator NXT」をリリース
2019年3月18日、Synopsysは新型のフィジカル検証ツール「IC Validator NXT」のリリースを発表した。
発表によると「IC Validator NXT」は大規模分散処理アーキテクチャにより、2,000個以上のCPUで分散処理を行うことが可能。Synopsysはフルチップのフィジカル検証サインオフを数時間で完了、最先端プロセス・ノードでのフィジカル検証サインオフにかかる期間を1/2に短縮できるとしている。また、新技術「Explorer DRC」によってSoC統合時のDRCの実行速度が5倍に高速化。同技術はDRC時のヒートマップ表示により、デバッグにかかる時間も大幅に削減できるという事だ。
Synopsysによると、既に複数のユーザーがクラウド上で「IC Validator NXT」を用いてフィジカル検証サインオフを行い成果を上げているという話。「IC Validator NXT」には、数秒以内でDRCのフィードバックを行う「Live DRC」という「Custom Compiler」との連携機能が備えられている。