AIチップベンチャー米Syntiantが音声インタフェース向けの超ローパワー推論プロセッサを製品化
2019年2月25日、エッジ向けAIプロセッサを手掛けるベンチャー米Syntiantは、同社初となるAIプロセッサ製品「Syntiant™ NDP100™」および「Syntiant NDP101™」を発表した。
Syntiantの開発する「NDP(Neural Decision Processor)は、独自のアナログ・ニューラルネットワーク技術とフラッシュメモリを利用したメモリ・セントリック・アーキテクチャにより、超ローパワーで電力効率の高いAI処理を実現するのが特徴。Syntiantによると「NDP100」は稼動時の消費電力がわずか200μW以下で「NDP100/101」は、他のプロセッサよりも1桁から2桁高い電力効率で常時オンの音声認識を実現可能。同IPを用いる事で、補聴器からラップトップ、スマートスピーカーまでほぼ全てのバッテリ駆動機器に常時オンの音声インタフェースを追加できるとしている。
なお、ユーザーはSyntiantの用意する「TDK(training development kit)」を用いる事で、ディープニューラルネットワークをNDPへダイレクトに実装する事が可能。TDKは、TensorFlowなどの業界標準の機械学習フレームワークをサポートしている。
Syntiantは昨年2度の資金調達に成功しIntel, Microsoft, Amazon, Motorolaなどから数千万ドルを調達。NDPを用いた製品開発でInfineon Technologiesと契約を結んでいる。