AIチップベンチャーの中国FABU TechnologyがSynopsysのIP4品種を採用
2019年2月5日、SynopsysはAIチップベンチャー中国FABU Technologyによる同社IPの採用事例を発表した。
FABU TechnologyはADAS、AIチップおよび自動運転トラックを手掛ける2017年設立のベンチャーで中国浙江省の杭州市に本拠を置く。創業者であるCEOのXiaofei He氏はAI,機械学習の専門家で、中国版Uberと呼ばれる中国ライドシェアサービス最大手「滴滴出行」のシニアVPを務めていた。
発表によるとFABU Technologyは、AI機能を備える車載向けSoCの開発でSynopsysのIPを採用した。採用したのは下記の4品種。
・DesignWare® Interface IP
・DesignWare® Security IP
・DesignWare® ARC® EM Safety Island Processor IP
・DesignWare® Embedded Memory Test and Repair IP
FABUが開発したSoCは、ADASならびに自動走行車に必要となる物体/走行レーン認識、信号機認識、車両位置特定、動態解析、状況認識の処理を行うインテリジェントなチップ。
FABUはSynopsysのIPを採用することで、所望の機能・品質を実現すると同時にSoCレベルでの機能安全性の査定にかかる期間を短縮することができたとしている。
なお、FABUが今回開発したSoCの詳細は明らかにされていないが、同社は自社の自動運転トラック向けに開発したSoCを外販しているようだ。