Bluespecが新型のオープンソースRISC-Vプロセッサ「Flute」をリリース
2018年12月13日、高位合成ツールを手掛ける米Bluespecは、オープンソースのRISC-Vプロセッサの第2弾「Flute」ファミリのリリースを発表した。
Bluespecの新製品「Flute」は、昨年8月に同社がリリースしたオープンソースのRISC-Vプロセッサ「Piccolo」(3段パイプライン)を補完する5段パイプラインのコンフィギュラブル・プロセッサで、IoT向けのカスタム・プロセッサとしての活用を想定。ベアメタルの「RV32IMAコア」とスーパーバイザレベル「RV64IMAコア」の2種類の合成可能なオープンソースのVerilogコードが提供されている。将来的には浮動小数点と圧縮命令(RV32GC/RV64GC)が追加され、LinuxとFreeRTOSがサポートされる計画となっている。「Flute」は XilinxのUltraScale/UltraScale+搭載ボードで実証済みで動作周波数は100MHz、LUT数は5000以下。 Bluespecの発表にはインドのHPC/AI企業Calligo Technologiesが「Flute」のユーザーとしてコメントしている。
Bluespecは元々は高位合成ツールを手掛けるEDAベンダとして活動していたが、最近はRISC-VベースのIPコアとその開発環境の提供にビジネスの主軸を移しているようだ。