日立が産業向け機能安全コントローラの開発でOneSpinの等価性検証ツールを採用
2018年8月29日、フォーマル検証ツールを手掛ける米OneSpin Solutionsは、日立製作所による採用事例を発表した。
発表によると日立製作所は、産業設備向け機能安全コントローラ「vCOSS S-zero」の開発でOneSpinの提供する等価性検証ツール「360 EC-FPGA」および「360 EC-RTL」を活用。「vCOSS S-zero」とその開発プロセスについて機能安全規格IEC 61508の認証を取得した。
「360 EC-FPGA」はFPGA向けのツールで、RTLコードと合成ネットリストとの機能等価性をゲートレベル・シミュレーションよりも効率的に検証することが可能。合成や配置配線など、実装設計の段階で発生する体系的エラーを検知しデバッグするのに役立つ。同ツールは、認証機関 TÜV SÜD によって、IEC 61508および派生機能安全基準の定める最も厳格なツール認定基準を満たしていることが認証されており、顧客向けに「Tool Qualification Kit」も用意している。
日立製作所は、機能安全コントローラ「vCOSS S-zero」のIEC 61508 認証取得にあたり、OneSpinの「360 EC-FPGA」および「360 EC-RTL」を使った等価性検証は不可欠だったとコメント。「vCOSS S-zero」はIEC 61508 SIL 3、設計開発プロセスはIEC 61508の最高レベルであるSIL 4に準拠していることがTÜV Rheinland Industrie Serviceによって認証されたという。