Applied MaterialsがARMと組んで「ニューロモーフィック」電子スイッチを開発へ
2018年7月25日、半導体製造装置を手掛ける米Applied Materialsは、人工知能向けにヒトの脳の働きを模した新型電子スイ ッチの開発をDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)から請け負ったことを発表した。
発表によるとApplied MaterialsはARMおよびリサーチ・ファームSymetrixと協働して、同一材料内でデータの保存・処理が可能なCeRAMメモリベースの新しいニューロモーフィックスイッチを開発する計画。このプロジェクトの目標は、現行のデジタル方式ではなくアナログ信号処理を利用して、AIのコンピューティング性能と電力消費効率を大幅に向上させることにある。
同プロジェクトはDARPA ERI(Electronics Resurgence Initiative)のFRANC(Foundations Required for Novel Compute)プログラムのプロジェクトとして実施されるもので、新材料の特性を生かした回路設計とインテグレーションスキームを通じて、データ移動を除外ないし最小化しながらデータ処理を行うという考えを中心に、ノイマン型コンピューターアーキテクチャーをしのぐイノベーションを追求する。