NIMSが3つの値をスイッチできる多値論理演算回路の開発に成功
2018年7月2日、NIMS(物質・材料研究機構)は、2種類の異なる有機トランジスタを組み合わせることで、3つの値をスイッチできる多値論理演算回路の開発に成功したと発表した。
発表によるとNIMSの研究グループは異なる電流特性を持つアンチ・アンバイポーラートランジスタと通常のトランジスタを組み合わせた素子を開発。これにより3つの値のスイッチングできる多値論理演算回路の開発が可能となり、同じトランジスタサイズで集積度とデータ処理能力を大幅に向上させることができるという。
これまで有機材料は高集積化が困難だったため、今回の研究成果は有機トランジスタを用いた回路の大幅な計算機能の向上に寄与することが期待されている。