Synopsysが不揮発メモリIPコアのKilopassを買収
2018年1月11日、Synopsysはアンチヒューズ型の不揮発メモリIPコアを手掛ける米Kilopass Technologyを買収した事を発表した。
Kilopassの提供するアンチヒューズ型の不揮発メモリIPコアは、高い安全性、低消費電力、高密度と三拍子揃った組込型不揮発メモリとして世界170社以上に採用されており、同IPを組込んだSoCは400種以上、チップの出荷実績は100億を超えている。
製品はeヒューズ型不揮発メモリの置き換えで実績のある「XPM NVM」、業界唯一の最大4-Mbitの容量を誇る「Gusto NVM」、高いセキュリティ性能を誇る「SecretCode NVM」の3種類あり、180nmから最先端の10nm/7nmまでのCMOSプロセスに対応している。Kilopassの不揮発メモリは標準CMOSプロセスによる不揮発メモリであるため追加のプロセス作業が不要。他の組込みメモリよりもコスト的な優位性が高い。
Synopsysは今回の買収について取引条件などの詳細を公表していないが、Kilopassの製品は今後SynopsysのDesginWare IP製品の一つとして提供される。