SynopsysがOSSのセキュリティ及び管理を手掛ける米Black Duck社を5.6億ドルで買収
2017年11月7日、Synopsysは、OSS(オープンソース・ソフトウェア)のセキュリティ及び管理を手掛ける米Black Duck社の買収を発表した。
発表によるとSynopsysは総額約5億6500万ドルでBlack Duck社を買収。今年12月に買収を完了する。
Black Duckは、OSSの利用に伴うセキュリティのリスクを克服するためのソリューションを提供する会社で、NEC、任天堂、オリンパスなど日本の大手企業も含め全世界に2000社を超える顧客を持つ。
同社の主力製品である「Black Duck Hub」は、アプリケーション・コードやコンテナ内で使われているOSSのセキュリティ及び管理を行うもので、知らないうちに混入していたものも含め自動的に使用されているOSSコードを特定・リスト化する事が可能。そこに潜む機知のセキュリティ脆弱性やライセンス・コンプライアンスの問題を把握できるようになるという。
Synopsysはソフトウェア開発向けのソリューション拡充に積極的な投資を進めており、この3年間で行ったソフトウェア関連企業の買収は今回のBlack Duckを含めて計9社。特にセキュリティ関連には力を入れている。