機械学習ソフトの開発を1年短縮、SynopsysのエミュレータZeBuの成功事例
2017年4月26日、Synopsysは同社のエミュレータ「ZeBu」の顧客成功事例を発表した。
今回Synopsysが発表したのは、米Wave Computing社によるエミュレータ「ZeBu® Server-3」の成功事例。Wave Computingは独自のデータフロー・アーキテクチャによる機械学習の高速化ソリューションを手掛ける企業で、同社のデータフロー・プロセッシング・ユニット(DPU)アーキテクチャ向けソフトウェアの早期開発に「ZeBu® Server-3」を活用し、開発期間を1年短縮する事に成功した。
Wave Computingが「ZeBu® Server-3」を選択した決め手はその処理速度で、同社曰く「ZeBu® Server-3」は他社のエミュレーション・システムと比べて4倍の高速処理を実現。
Wave ComputingのDPU搭載SoCは、16nm設計で動作性能6.7GHz、60億トランジスタ、HMCメモリーへの高速アクセスを行うという先端チップで、同チップの検証環境に「ZeBu® Server-3」を組込み量産チップのテープアウトを待たずして、Linux上で動かすソフトウェア・スタック全体の開発とデバッグを実行したという。