2017年3月27日、米ESD Allianceは、2016年度第4四半期(10月-12月)の世界EDA売上報告を発表した。
ESD Allianceの発表によると、2016年Q4(10-12月)の世界のEDA売上総額は、前年比約18.9%増、前Q3比約17.2%増の24億5500万ドルでEDA売上市場過去最高だった。
2016年の合計売上は83億8350万ドルで前年比約10.8%増となる。
2016年Q4のEDA売上をカテゴリ別に見ると全ての分野で売上が前年実績を上回った。IP分野は遂に8億ドル超えで前年比22%増と驚異的な伸びを示した。また、Q3では前年実績を割り込んでいたPCB分野が突如前年比42.5%増と特異な伸びを示した。
2016年Q4のEDA売上を地域別に見ると全ての地域で売上前年比2ケタ増を達成。北米市場は初の10億ドル超えを果たし、その他の地域は軒並み前年比20%増を超える成長を示した。日本市場の売上については円ベースで換算すると前年比約8%増で248億5000万円程度となる。
2016年Q4時点でのEDA業界の従業員数は前年比6.6%増の36412人で前Q3に続いて過去最高記録を更新した。
2016Q4の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 7億5750万ドル 17.4%Up
■IC Physical Design & Verification分野 4億9560万ドル 11.5%Up
■IP分野 8億5640万ドル 22%Up
■サービス分野 1億1010万ドル 2.8%Up
■PCB/MCM分野 2億3540万ドル 42.5%Up
2016年Q4の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 10億4850万ドル 15.7%Up
■欧州 3億8990万ドル 20.6%Up
■日本 2億2770万ドル 20.3%Up
■アジアその他地域 7億8890万ドル 22.2%Up