プログラマブル・ネットワーク・スイッチで注目を浴びるBarefoot NetworksのチップはMentorのエミュレータ「Veloce」で検証された
2016年7月20日、Mentor Graphicsは、Barefoot Networks社による同社のエミュレータ「Veloce」の成功事例を発表した。
Barefoot Networksは、世界最速で完全にプログラマブルなネットワーク・スイッチを実現する半導体ベンチャーで、今年6月に6.5Tbpsで動作するネットワーク・スイッチ「Tofino」を発表したばかり。「Tofino」は既存の一般的なネットワーク・スイッチよりも約2倍高速でスイッチの動作をプログラム可能。Barefoot Networksは自らをネットワーク・スイッチ業界のゲーム・チェンジャーと名乗っており、既に投資家から1億ドル以上の資金を集めている。
Mentorによると、Barefoot Networksは「Tofino」の検証用に複数のエミュレータを評価し、結果的にMentorの「Veloce」を選定。「Veloce」のキャパシティ、仮想化技術、リモートアクセス機能、ネットワーク設計での検証実績などが評価され採用されたという。
Barefoot Netwaorksは、Ethernetを含む複雑な相互接続を内包する「Tofino」の検証において、課題となるエミュレーション・プラットフォームでの配線を「Veloce」の仮想配線技術とキャパシティによって解決。また、「Veloce」のHW/SW協調シミュレーション機能やパケット・ジェネレーターを搭載するオプションのソフトICE「Veloce VirtuaLAB Ethernet」なども有効活用したという。
※メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社