2016年7月26日、ARMは、2016会計年度第2四半期（2016年4-6月）の売上を報告した。

ARMの2016年Q2の売上は、前年比約9％増の3億8760万ドル、税引き前の純利益は約前年比約5％増の1億8844万ドルだった。売上額としては前年を上回る実績を出しているが、四半期売上が2四半期連続で減少するのは過去6年間で初めて（恐らく同社史上初）。モバイルの勢いに乗り右肩上がりの成長を続けてきたARMだけに、モバイル市場成長鈍化の影響を受けた格好だ。

ARMのQ2売上の内訳を見ると、プロセッサ・ライセンスの売上は前年比14％増、プロセッサ・ロイヤリティの売上は前年比11％増と共に前年比2ケタの伸びを示した。しかし、その一方でフィジカルIPのライセンスの売上は前年比37％減と大きく落ち込んだ。全売上に対するロイヤリティ売上の占める割合は前Q1よりも減り49％となっている。

Q2におけるプロセッサ・ライセンスの契約数は25件で、うち13件はスマート・コネクテッド・デバイスおよびIoT関連となっている。

2016年Q2で出荷されたARM搭載チップの総数は約36億個でうち14.4億個はモバイル向けとなっている。

なお、ARMは5月にコンピュータービジョン技術の英Apical社約3億5000万ドルで買収しており、その後7月にSoftbankに買収される事が明らかになった。現在ARM社のWebサイト上にはSoftbankのロゴが掲載されている。