2016年7月5日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2016年5月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると、2016年5月の世界半導体売上は前年同月比7.7%減、前月比0.4%増の259億5000万ドルだった。これで売上の前年実績割れは11ヶ月連続となる。例年4月から5月にかけては売上が伸びる傾向にあり、今年もかろうじてその傾向に準じる形となったが、前月実績に対する売上増加率は過去5年間で最も低い。
2016年5月の世界半導体市場を地域別の売上で見ると、これまで前年実績を上回る売上を維持していた中国市場も遂に前年割れという結果に。前年を上回る結果を残したのは日本市場だけだった。北米市場は6ヶ月連続で前年比2ケタ減という深刻な状況だが、半導体製造装置の受注が回復傾向を見せ始めており、夏以降は緩やかな回復が見込まれている。
日本市場の売上はドルベースで前年比0.4%増、円ベースでは前年比約9.3%減で、円ベース換算の売上は約2781億円となっている。