2016年4月の世界半導体市場は前年比6.2%減の258.4億ドル、10ヶ月連続前年実績割れ
2016年6月7日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2016年4月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると、2016年4月の世界半導体売上は前年同月比6.2%減、前月比1%減の258億4000万ドルだった。これで売上の前年実績割れは10ヶ月連続となる。3月は5ヶ月ぶりに売上が前月実績を上回ったが4月は再び減少した。今年に入ってから単月売上は前年実績に対して平均6%減少しており、4月はついに2年前の2014年の売上実績を下回った。
2016年4月の世界半導体市場を地域別の売上で見ると、3月同様日本と中国以外の全ての市場が前年割れとなっており、北米市場の不振が特に依然目立っている。(北米市場は5ヶ月連続で前年比2ケタ減)
日本市場の売上はドルベースで前年比2.2%増、円ベースでは前年比約6%減で、円ベース換算の売上は約2859億円となっている。
なお、先ごろWSTSが発表した2016年春季半導体市場予測によると、今年の世界半導体市場は-2.4%のマイナス成長。日本はドルベースで-1.7%、円ベースで-6.3%のマイナス成長とされている。前回12月の秋季予測では2016年世界半導体市場は+1.5%の成長という予測だった。