2016年3月24日、米EDA Consortiumは、2015年度第4四半期(10月-12月)の世界EDA売上報告を発表した。
EDACの発表によると2015年Q4(10-12月)の世界のEDA売上総額は、前年比1.5%減、前Q3比5.4%増の20億6450万ドルで、2010年Q1以来、23四半期ぶりに四半期売上が前年実績を下回った。
2015年Q4のEDA売上を製品分野別に見るとIP分野とサービス分野以外は前年実績を大きく割り込んだ。IP分野はこれまで7四半期連続で前年実績比2ケタ増を達成していたが、このQ4の売上は前年比9.2%増にとどまった。
2015年Q4のEDA売上を地域別に見ると、アジアその他地域以外は軒並み売上前年割れとなった。日本市場はQ3で売上2億ドル台に回復していたが再び1億ドル台に転落した。これは為替レートの変動による影響が大きい。
2015年Q4時点でのEDA業界の従業員数は前年比7.7%増の34169人で過去最高記録を更新した。
2015Q4の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 6億4530万ドル 7.8%Down
■IC Physical Design & Verification分野 4億4460万ドル 8.1%Down
■IP分野 7億220万ドル 9.2%Up
■サービス分野 1億710万ドル 5.4%Up
■PCB/MCM分野 1億6530万ドル 6.2%Down
2015年Q4の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 9億650万ドル 3.1%Down
■ヨーロッパ 3億2320万ドル 1.7%Down
■日本 1億8930万ドル 8.4%Down
■アジアその他地域 6億4550万ドル 2%Up