2015年11月2日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2015年月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると、2015年9月の世界半導体売上は前年同月比2.8%減、前月比1.9%増の284億1000万ドルで3ヶ月連続で前年実績を下回った。
四半期単位で見ると2015年7月-9月のQ3売上は計852億ドルでQ2実績を1.5%上回ったが、前年比では2.8%減だった。
7月以降、世界の半導体売上額は停滞気調に入っており、この1ヶ月の間に調査会社各社やファンドリ大手TSMCなどが今年の半導体売上額の予測値を下方修正している。
・IC Insights 前年比1%増から1%減に下方修正
・Gartner 前年比2.2%増から0.8%減に下方修正
・Semiconductor Intelligence 前年比1.5%増から1.0%増に下方修正
・TSMC 前年比3%増から0%に下方修正
地域別の売上で見ると前年比で売上を大きく落としているのは先月同様欧州および日本市場だが、これは為替レートの変動による影響が大きく、前月比では日欧両市場ともに売上は伸びている。(売上統計はドルベース)
気になるのは最大市場の中国を除くアジア市場と中国に次いで第3位の市場である北米市場で、両市場ともに先月に続いて2ヶ月連続の売上前年割れとなっている。
ちなみに日本市場の直近3ヶ月の平均売上は前の3ヶ月の売上平均に対して4.7%増と先月に続き上が好調に推移。9月の日本市場の売上を円ベースで換算すると前年比約4%増の約3288億円という計算になる。