Design Solution Forum 2015 フォト・レポート
2015年10月2日、新横浜のホテルで今回が2回目となるセミナー「Design Solution Forum 2015(以下DSF2015)」が開催された。
今年のDSF2015は、セッション数、参加スポンサー数、申込み人数ともに昨年を上回る規模で、会場には500名を上回る参加者が集まった。
セミナーでは昨年と同じ4つの講演トラックで40セッション、2つの特別企画トラックと展示会場で5セッションの計45セッションが実施され、セミナー終了後には展示会場にて交流会が行われた。
ここではフォト・レポートとして、Design Solution Forum 2015の様子をお届けします。
セミナーは昨年に続き同イベントの実行委員長を務めた京セラドキュメントソリューションズ株式会社岡田 充弘氏の挨拶でスタート。
基調講演は元エルピーダメモリ社長で現在ウィンコンサルタント株式会社の代表取締役である坂本 幸雄氏。日米の企業文化の差を軸に世間を賑わせた東芝問題なども取り上げ、日本半導体業界の今後の生きる道、そしてエンジニアの生きる道について語ってくれた。(※坂本氏の講演については別途レポート予定)
設計現場のエンジニアによるエンジニア・セッションの人気投票で断トツの1位となり、最優秀講演賞を受賞したのは、ブログ「FPGAの部屋」で業界では有名な筑波大学の小野 雅晃氏。同氏の講演は立ち見が出るほどだった。
スポンサー講演部門で人気投票1位に輝いたのは、CMエンジニアリング株式会社の斎藤 早苗氏と株式会社ネクストリームの川原 常盛氏。両氏は同率首位という事でともに最優秀スポンサー講演賞を獲得した。ちなみにCMエンジニアリング社は昨年の二見氏に続いて最優秀スポンサー講演賞2連覇となる。
※上の画像がCMエンジニアリング斉藤氏、下の画像がネクストリーム川原氏の講演風景
展示会場で実施されたトーク・セッションは、昨年に続いての人気企画。フォーマル検証とプロトタイピングをテーマに2つのセッションが行われ、DSF2015の実行委員長である岡田 充弘氏と実行副委員長である株式会社リコー木村 貞弘氏がそれぞれモデレータを務めた。
※画像上段がフォーマル検証トーク、下段がプロトタイピングトークの風景
特別ディスカッションとして企画された、高位合成をディスカッションする会、DSF検証研究会、高位合成チュートリアルの3セッションは、参加希望者多数で早々に申込み終了となり、当日はそれぞれ20名近くの参加者でテーマに沿った議論が行われた。これら各セッションの内容は原則非公開なので、モデレータによる個別のレポートに期待したい。
システムレベル設計に関する講演が多かったDesignトラックでは、公募による講演の他に特別招待講演としてIP500アライアンス日本代表の豊崎 禎久氏による講演も行われた。
※画像左上:ニコン松本矩尚氏の講演風景、右上:京セラ北村哲朗氏、左下:パソナテック佐々木誠氏、右下:レガートデザインコーポレーション高本博文氏
※画像はIP500アライアンスの豊崎禎久氏と豊崎氏の講演風景
検証に特化したVerificationトラックでは、協調検証、FPGA、ソフトウェア開発、IoT、機能安全など、多種多様な切り口からの講演が繰り広げられた。
※画像左上:リコー守田直也氏の講演風景、右上:富士ゼロックス三角氏の講演風景、左下:Open-Silicon社Devendra Godbole氏、右下:東芝マイクロエレクトロニクス森誉浩氏
全ての最優秀講演賞を輩出したSoft & FPGAトラックは、事前申込み数が昨年よりも多く、受賞講演以外の講演も総じて人気が高かった。
※画像左上:京都マイクロコンピュータ若槻俊宏氏、右上:日本シノプシス井上栄理氏、左下:東京工業大学荒堀喜貴氏の講演風景、右下:イーソル権藤正樹氏
Solutionトラックでは昨年同様IPを軸とした講演が複数行われたほか、設計メソドロジやマネジメントなど広い視点から設計・検証を考える話もあった。
※画像左上:立命館大学谷口一徹氏、右上:セレブレクス鈴木眞也氏、左下:コニカミノルタ河邊恭氏、右下:東京工業大学一色剛氏
セミナー終了後の大交流会には殆どの講演者が参加。昨年以上の賑わいだった。
Design Solution Forumは、来年も引き続き開催される予定。