Cadence売上報告、15年7-9月は前年比約8.5%増の4億3400万ドルで四半期売上記録を更新
2015年10月26日、Cadenceは、2015会計年度第3四半期(2015年7-9月)の売上を報告した。
Cadenceの2015年Q3売上は、前年同時期比約8.5%増、前期Q2比約4.3%増の4億3400万ドルで同社の四半期売上記録を更新。純利益は前年の倍以上の7762万ドルだった。(※GAAP基準による会計結果)
今年Q1は一時的に成長が停滞したCadenceだが、その後Q2,Q3と再び成長軌道に戻り同社の2015年度は過去最高売上を達成する見通し。このような背景も手伝ってか、Cadenceは先ごろGreat Place to Workがまとめる「世界働き甲斐がある会社ベスト25」に選出されている。※プレスリリース文
Cadenceの成長の原動力となっているのは、新しい配置配線ツール「Innovus」やサインオフ・ツール「Tempus」、各種IP製品群などで、「Innovus」や「Tempus」は先端プロセスでの設計においてかなり巻き返しを図っているようだ。
また、CadenceはこのQ3に同社のエミュレーター「Palladium XP」の新規採用事例を2件発表しているが、同社のCEO Lip-Bu Tan氏のコメントによると、Cadenceは次世代のエミュレーション・プラットフォームの出荷を開始したとの事だ。今のところCadenceはエミュレーターの新製品について公式なアナウンスはしていないが、エミュレーターの新製品投入はCadenceの更なる成長を後押しするだろう。
Cadenceは、来期2015年Q4の売上額を4億3400-4400万ドルと予測している。