2015年8月の世界半導体市場は7月に続いて売上前年割れ、前年比3%減の277.3億ドル
2015年10月5日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2015年8月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると、2015年8月の世界半導体売上は前年同月比3%減、前月比0.6%減の277億3000万ドルと前年比、前月比ともに売上減少を記録した。世界半導体市場は7月に7年ぶりに売上が前年実績を下回ったが8月も前年割れとなりその減少幅は拡大している。売上が前月実績を下回るのは6月以降3ヶ月連続。
地域別の売上で見ると前年比で売上を大きく落としているのは欧州および日本市場だが、これは為替レートの変動による影響が大きく、前月比では日本市場の売上は伸びている。(売上統計はドルベース)
その他の地域についてはここ数ヶ月の間、前年比、前月比ともに売上の増減を繰り返しており際立った傾向は見えないが、直近3ヶ月の平均売上を見ると中国を除くアジア市場の売上が減少傾向であることが分かる。
ちなみに日本市場の直近3ヶ月の平均売上は前の3ヶ月の売上平均に対して5.2%増と地域別では最も売上が好調。8月の日本市場の売上を円ベースで換算すると前年比約4%増の約3290億円という計算になる。
2015年の半導体市場は上半期は前年比3.9%の成長を達成しているが、下半期に関しては合計売上で前年実績を維持できるかどうかという水準になりそうだ。