産総研の先進パワーエレクトロニクス研究センターがSilvacoのTCADツールを採用
2015年8月25日、プロセス/デバイス・シミュレータおよびアナログ、ミックスド・シグナル、RF設計向けのEDAツールを手掛けるSilvacoの日本法人シルバコ・ジャパンは、国立研究開発法人 産業技術総合研究所の先進パワーエレクトロニクス研究センターが同社のTCADツールを採用した事を発表した。
発表によると産総研は今回SiCパワー半導体の研究にSilvacoのTCADを採用。産総研ではSiCデバイスの他に複数のパワーデバイス関連の大型研究プロジェクトを進めている。
TCADの市場は長年SilvacoとSynopsysの両社が独占しており、Silvacoの方が会社の規模では圧倒的に小さいながらも頑張っている状況。その技術面だけでなく、サポート面でも顧客から高い評価を得ていると聞く。
SilvacoはTCADの他にPDKやアナログ/ミックスド・シグナル/RF設計向けツールなども主力製品として提供しており、今年3月にはPower-Voltage-Thermal解析ツールのInvarianを買収。今後はパワー・サインオフも新たなソリューションとして積極的に展開していく様子である。