EDA業界の大御所アナリストGary Smith氏が他界、享年74歳
2015年7月3日、米Gary Smith EDA社の創業者であるアナリストGary Smith氏が肺炎によりアリゾナ州フラッグスタッフの自宅で他界した。享年74歳だった。
Gary Smith氏はカリフォルニア州生まれで、メリーランド州にある米国海軍士官学校で工学の理学士号を取得。ベトナム戦争を経験した後にエレクトロニクス業界に入り、LSI Logic社ではRTL設計手法のエヴァンジェリストとして活躍した。
その後1994年に調査会社Dataquest社に入社しEDA業界のアナリストとして手腕を振るい、2006年に自らEDA業界・技術に特化した調査会社Gary Smith EDA社を興した。
Gary Smith氏はEDA業界のご意見番としてあまりにも有名で業界No1アナリストとして知られる人物。DAC(Design Automation Conference)で毎年行う講演は、業界の一つの指標としてEDAベンチャーの業績にも影響を与えていた。ここ数年はシステムレベルの設計手法の重要性を説き続け、米国におけるESL手法普及の一端を担っていた。
Gary Smith氏の追悼セレモニーは7月12日にサンノゼのダブルツリーホテルで開催される予定。
※Gary Smith氏 2014年サンフランシスコDAC会場で撮影
Gary Smith氏の訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。