2015年6月2日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2015年4月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると、2015年4月の世界半導体売上は前年同月比4.8%増、前月比0.4%減の276億ドルで4月の売上としては過去最高を記録。売上が前年実績を上回るのはこれで丸二年、24ヶ月連続となる。
2015年4月の世界半導体売上を地域別に見ると、3月と比較して各地域が売上を落とす中、中国を除くアジアその他地域のみ2.3%増を記録。前年比では北米および中国が強さを見せた。日本市場はドルベースで前年比10.7%減となっているが円ベースで換算すると前年比約4.3%の成長となる。
尚、時同じくしてWSTSが発表した2015年春季世界半導体市場予測によると、2015年の世界半導体市場は前年比3.4%増の成長、その後も安定成長を続け、2016年3.4%増、2017年3.0%増と向こう3年間は緩やかな成長が継続すると予測されている。
WSTSは今年3月時点で2015年の世界半導体市場の成長率を4.9%と予測していたが、今回予測を下方修正した形となる。ちなみに各市場調査会社の予測は概ね5%の成長となっており、現時点での2015年売上累計額は前年比5%以上増加している。
日本市場に関しては、2015年2%増、2016年2%増、2017年1.5%増と世界水準は下回るものの、平均1.8%増の成長が見込まれている。