MentorがFPGAプロトタイピング向けコンパイラの仏Flexras Technologiesを買収
2015年1月13日、Mentor GraphicsはFPGAプロトタイピング向けのデザイン・パーテショニング・ツールを手掛ける仏Flexras Technologiesを買収した事を発表した。
Flexras Technologiesは、ピエール・エ・マリー・キュリー パリ VI大学とパリのコンピュータ・サイエンス研究機関「LIP6」での研究成果をベースに2009年に設立されたEDAベンチャーで、FPGAベース・プロトタイピング向けのデザイン自動分割マッピング・ツール「Wasga Compiler」を提供している。
「Wasga Compiler」は、独自のタイミング・ドリブンなパーティショニング手法により、大規模ASICデザインを複数FPGAに最適かつ短時間で分割実装する事が可能で、クロック周波数を10倍向上出来るとしている。
Mentor Graphicsは、FPGAベースのプロトタイピング環境を製品として提供していないが、今回買収したFlexras Technologiesの技術を元にFPGAベースのプロトタイピング・ソリューションを出してくるのかもしれない。
ちなみにFlexras Technologiesと同じフランスのREFLEX CES社は、提供するプロトタイピング・ボードのソフトウェア環境として「Wasga Compiler」を利用している。