2015年1月16日、米EDA Consortiumは、2014年度第3四半期(7月-9月)の世界EDA売上報告を発表した。
EDACの発表によると、2015年Q3の世界のEDA売上総額は、前年比5.7%増、前Q2比4.0%増の18億2810万ドルで、Q3の売上記録として過去最高を達成。四半期の売上記録が前年同時期を上回るのはこれで19四半期連続となる。
2014年Q3の売上を製品分野別に見るとIP分野がQ2に続いて前年比20%増以上の成長。サービス分野も大きく伸び初の1億ドル台に乗せた。IPとサービスの伸びは確実に業界の実態を反映した結果と言える。
2014年Q3の売上を地域別に見ると、強い米国が更に強くなり、それを二番手のアジアが追随する構図。アジア市場は売上5億ドルが目前となった。日本市場は前年比15.3%減の約1.9億ドルで円ベースでみても前年比約3%減となっている。
2014年Q3時点でのEDA業界の従業員数は前年比5.6%増、前期Q2比1.2%増の31648人で過去最高を記録した。
2014Q3の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 6億450万ドル 6.1%Down
■IC Physical Design & Verification分野 3億5780万ドル 1.4%Down
■IP分野 5億8610万ドル 22.9%Up
■サービス分野 1億1240万ドル 20.2%Up
■PCB/MCM分野 1億6740万ドル 9.7%Up
2014年Q3地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 8億4020万ドル 9.2%Up
■ヨーロッパ 2億9680万ドル 4.0%Up
■日本 1億8950万ドル 15.3%Down
■アジアその他地域 4億9990万ドル 11.3%Up