Cadenceが立て続けにIP新製品をリリース、MIPI SoundWire、DDR4/LPDDR、3Dメモリ、25G Ethernet
2014年10月、Cadenceはこの1ヶ月の間に4種の設計/検証IP新製品を立て続けに発表した。
10月14日に発表した「MIPI SoundWire Controller IP」は、MIPI Allianceの策定したデジタル・オーディオの新しいインターフェイス仕様「MIPI SoundWire」を実装した設計IPで同規格準拠の設計IPは業界初。Cadenceは既に同規格の検証IPをリリースしている。
一般顧客には年内に提供が開始される予定。
10月17日に発表した「DDR4/LPDDR4マルチプロトコルIP」は、文字通りDDR4とLPDDR4に対応するコントローラ及びPHY IPで単一のIPで両規格をサポートする設計IPは業界初。
同IPは最大転送速度3200Mbpsまで対応しているため、より高性能なDDR4およびLPDDR4 DRAMが利用可能になった時にもそのまま利用可能。また、チップの再設計をせずに容易にDDR4からLPDDR4に移行できる。
一般顧客には年内に提供が開始される予定。
10月27日に発表した「3Dメモリー向け検証IP」は、Wide I/O 2、Hybrid Memory Cube(HMC)、High Bandwidth Memory(HBM)、DDR4 3D Stacking(DDR4-3DS)等、各種メジャーな3Dメモリー規格全てに対応するもので、今後の普及が見込まれる各種3Dメモリーとの正確なインターフェイスを検証することができる。
同製品は既に製品出荷中。
10月28日に発表した「25G Ethernet 検証IP」は、25G Ethernet Consortiumによって策定された25ギガビットEthernet規格に対応した検証IPで業界初。MACとPHYの両方の検証に対応しているほか、25G Ethernet規格に含まれる、40Gと比較してポートを半減し25%増の帯域幅を実現する50Gの定義にも対応している。
同製品の出荷状況は不明。
尚、各種IP製品の拡張に力を注ぐCadenceは、ユーザーの評判やポートフォリオ、技術サポート力などから、同じく今年10月にTSMCのアワード「TSMC Partner of the Year」のSoft IP部門を受賞している。