【51DAC】S2Cのプロトタイピング・ボードがMentorのESL環境と連携
2014年6月1日-5日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催された第51回Design Automation Conferenceの展示会レポート。
S2Cのブースでは同社のプロトタイピング・ボード「Virtex-7 TAI Logic」ファミリの各種ボードを展示していた。
今年2月にリリースした最新の「QuadE V7 TAI Logic Module」は、XilinxのFPGA Virtex-7 2000Tを4個搭載しており最大8000万ゲートのデザインに対応。計32GBのDDR3メモリを搭載している。また、イーサネット経由でリモート利用する機能がサポートされ、複数拠点、複数チームによる同時共有利用も可能に。ボード上のデザインの書き換えはボード上のSDカードを使って行う。
展示ブースでは、同社のプロトタイピング・ボード「Virtex-7 TAI Logic」の使い方として4種類のフローを紹介。スタンドアロンでの使い方に加えて、Mentor GraphicsのESLツールと連携して利用するフローも紹介していた。この使い方は昨年開催されたセミナーSystemC Japan 2013で日本サーキットが講演した手法に良く似ており、ひょっとするとそれがベースになっているのかもしれない。
・Design Exploration flow
Mentor GraphicsのESLツール「Vista」と連携したアルゴリズム開発/SoCアーキテクチャの探求
・IP Validation flow
S2C TAI Logic Moduleベースのプロトタイピング済みIP「Prototype-Ready IP」を用いたIP評価および選定
・System Integration flow
70種以上あるインタフェース・ドータ・カードを用いたプロトタイプの作成
・Software Development flow
Mentor Graphicsの「Embedded CodeBench Virtual Edition」と連携したバーチャル・プロトタイプ・ベースのソフトウェア先行開発
尚、ブース内スイートでは展示していない新製品を密かに顧客に紹介していた様子。次々と新製品の開発を進めている同社だけに、どのような新製品が出てくるのか楽しみだ。