【51DAC】IntelのESLツール「Cofluent Studio」がCadenceの高位合成ツールと連携
2014年6月1日-5日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催された第51回Design Automation Conferenceの展示会レポート。
Intelのブースでは同社のESLツール「Cofluent Studio」をツールを展示していた。
「Cofluent Studio」は、Intelが2011年に仏CoFluent社を買収して以降、Intel自身が社内のSoC開発部隊で活用しており、社外ユーザーだけでなく社内に多数のユーザーを抱えている。
聞いたところによると、IntelではSoC開発において「Cofluent Studio」と合わせてCadenceの高位合成ツール「C-to-Silicon Compiler」を利用する事を決定しており、「Cofluent Studio」と「C-to-Silicon Compiler」の連携フローを構築しているとの事。具体的にはシステムレベルのSoC仕様を「Cofluent Studio」で検討・確定し、ハード化部分は「Cofluent Studio」から出力されるSystemCモデルをベースに「C-to-Silicon Compiler」で高位合成するというフローになる。
また、ソフトウェア部はIntel傘下のWindRiverが提供するシミュレータ「Simics」環境を用いて開発を行う形で、「Simics」のシミュレーションで利用する仮想ハードウェアのモデルを「Cofluent Studio」で作成するというツール連携も実現していると聞いた。
ちなみにIntelの「Cofluent Studio」の日本国内の販売に関しては、今年3月にネットワーク・シミュレーター「OPNET」を取り扱う情報工房が代理店になったとアナウンスされている。