2014年4月の世界半導体市場は前年比11.5%増の263.4億ドルで最高記録更新
2014年6月4日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2014年4月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると、2014年4月の世界半導体売上は前年同月比11.5%増、前月比0.6%増の263.4億ドルで4月の売上としては過去最高を記録した。
前年比11.5%増という成長率は過去3年で最も高いもので、単月の売上記録の更新は昨年9月以来8ヶ月連続、単月売上が前年実績を上回るのはこれで12ヶ月連続で世界の半導体業界は右肩上がりの成長を続けている。
先頃SEMIから発表された2014年Q1の世界半導体製造装置の売上にも業界の活況が現れており、2014年Q1売上は前年比39%増の101.5億ドル。米国市場以外は全ての地域で売上前年比増を記録しており、韓国市場は前年比135%増、中国市場は前年比209%増と大幅な伸びを示した。半導体製造装置への投資は今後の更なる需要増を見越したもので、半導体好景気は長期的に継続すると予測される。
※2014年Q1世界半導体製造装置売上統計(SEMI)単位:10億ドル
また、世界半導体市場の統計をまとめているWSTS(World Semiconductor Trade Statistics)が6月3日に2014年春季半導体市場予測を発表したが、それによると今年の世界半導体市場の売上は前年比6.5%増の3250億ドルに到達。その後も、2015年+3.3%、2016年+4.3%と成長を継続し2016年には3505億ドルに到達すると予測している。
2014年の市場別の成長率は、アジア市場が9.3%、欧州市場が7.9%と大きな成長が見込まれており、2013年に二桁成長を果たした北米市場は2.1%、日本市場のみ-1.3%のマイナス成長と予測されている。日本市場の成長率はドルベースで算出されたもので、円ベースで算出すると4.0%の成長となる。
2014年4月の売上を地域別に見ると、日本市場を含めた全ての地域で売上前年比増を達成。最も高い成長率を示したのは北米市場で前年比14.7%だった。