Cybernetが国内限定でESLツール「Bluespec」の廉価版「Bluespec Lite」をリリース
2014年4月23日、SystemVerilogベースのESLツール「Bluespec」の日本代理店サイバネットシステムは、「Bluespec」の廉価版「Bluespec Lite」のリリースを発表した。
サイバネットによると「Bluespec Lite」は、保守(電話とメールによる技術サポート)を含めた1年間ライセンスで100万円(税抜き)と同種のESLツールとしては破格の設定。通常製品と同様に「Bluespec Lite」にはBluespecコンパイラとBluespecシミュレータがバンドルされているが、廉価版として合成対象のソースコード中のオブジェクト数が1800までという制限と、使用者は1ライセンスにつき特定の1名のみという制限が設けられている。
※オブジェクトとは、変数、インスタンスしているモジュール(レジスタやワイヤ等も含む)、式など。
「Bluespec Lite」は、ユーザーの製品評価・製品導入の障壁を引き下げることを目的としてサイバネットシステムが発案した日本国内限定のプログラムという事で、まずはブロック単位の設計で試しに「Bluespec」を使ってみたいというニーズにマッチしている。
尚、今回の「Bluespec Lite」のリリースに合わせて、サイバネットではビギナー向けにBluespec SystemVerilogの自習用の教材を刷新したとの事。
「Bluespec」は、SystemVerilogベースの専用言語「Bluespec SystemVerilog」で記述されたRTLよりも抽象度の高い回路記述をRTLに合成するESLツール。ユーザーによっては、SystemC TLMよりも生産性が高くSystemCの約半分のコーディングで済むといった話もあり、専用言語さえ習得すればかなり自由度の高いシステムレベルの設計からRTLを実装できる。また「Bluespec」は、サイクルベースの記述から合成することも可能でSystemCもサポートしている。
※画像はサイバネットシステムのブローシャより抜粋