ARM売上報告、13年10-12月は前年比15%増の3億290万ドルで過去最高更新
2014年2月4日、ARMは、2013会計年度第4四半期(2013年10-12月)の売上を報告した。
ARMの2013年Q4の売上は、前年比15%増、前期比約5.6%増の3億290万ドルで前Q3に続いて四半期売上記録を更新、税引き前の純利益は前年比約15%増の約1億5600万ドルだった。
売上の内訳を見るとライセンスの売上が前年比約27%増の1億2740万ドル、ロイヤリティの売上が前年比約7%増の1億4640万ドルだった。ライセンスの売上が堅調な伸びを示したのに対し、ロイヤリティの売上は勢いを失いつつあり、市場関係者はスマホ需要の鈍化によるものと指摘している。
ARMは2010年Q1より四半期売上の前年増を継続しており、今期で17四半期連続で売上前年増を達成。2013年会計年度の売上合計は、前年比24%増の11億1770万ドル、税引き前利益は前年比32%増の5億6900万ドルでいずれも過去最高となった。
ARMがこのQ4で獲得したプロセッサ・ライセンス契約は22社、26件でその半数以上が同社の新規顧客だった。プロセッサ・ライセンス契約の内訳は下記の表の通りで、ARMv8アーキテクチャのアーキテクチャ・ライセンス1件とCortex-A50シリーズのプロセッサ・ライセンスが2件含まれているとの事。
尚、ARMは各半導体ファウンドリのFinFET process向けにフィジカルIPを提供しているが、同フィジカルIPを用いたチップ設計がこのQ4で2件スタート。現在、ARMのFinFET process向けフィジカルIPを用いた設計が計4件進行中だという。
※画像はARM発表資料より抜粋
2013年Q4で出荷されたARM搭載チップの総数はQ3を上回る約29億個で2013年の出荷総数は100億個を超えた。その内訳は以下の表の通りで、モバイルデバイス向けが占める割合が減り、コントローラー、スマート・カード、ウェアラブル・デバイスなど組み込み向けの出荷が増え全体の32%を占めた。組み込み向けの出荷数は前年比35%増と成長しており、それと合わせてARM7コアの出荷数も増えている。
※画像はARM発表資料より抜粋