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CMエンジニアリングが仕様書情報からのRTL生成ツール「SpecInsight」を開発

2013年9月30日、検証/設計ービスや自社無線IP販売を手掛けるCMエンジニアリングは、同社初となるEDAツール製品「SpecInsight」の販売を発表した。※追記修正あり

プレスリリース文

発表によると新製品「SpecInsight」は、結線やレジスタ定義などの手作業によるトップレベル設計を自動化するツールで、仕様書に記載されている端子、ビット幅、レジスタマップなどの情報を入力することで、仕様に対応するRTLを自動生成する事が可能。入力情報はExcelで用意しGUI上の簡単な操作で結線やレジスタ定義を処理できる。同社が実施したテストでは、「SpecInsight」を使用することで結線、およびレジスタのRTL生成のTATを最大90%削減することに成功したという。

製品構成は、基本機能となる結線ツールとオプションのレジスタ生成ツールに分かれており、その価格は結線ツールが59,800円、レジスタ生成ツールが218,000円(いずれもノードロックの永久ライセンス)と市販EDAツールと比較して破格の価格設定となっている。ごく限られた機能のポイント・ツールであるため、とにかく手軽に小規模の設計会社などでも利用して欲しいという方針でこのような価格設定としたようだ。ちなみに保守料も無し、バージョンアップ品は既存ユーザーに無償提供の予定である。

レジスタ管理など手作業で行われるトップレベル設計の効率化や自動化による品質向上を狙った同種のツールは、単体製品として、またツールの一部機能としてEDA各社から製品化されており、Atrenta、Duolog、Magillem、Semiforeなどが名のしれたところだが、価格競争力の面では今回発表されたCMエンジニアリングの「SpecInsight」が群を抜いた存在となる。

尚、CMエンジニアリングは「SpecInsight」に同社の得意分野である検証技術を活かした、「検証自動化機能」としてテストベンチ自動生成やアサーション自動生成といったオプション機能をリリースする予定だという。

※「SpecInsight」は、11月にパシフィコ横浜で開催される「ET2013/EDSF2013」で展示予定

CMエンジニアリング株式会社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2013/10/01 )

 

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