Cadence売上報告、13年7-9月は前年比約8.2%増の3億6700万ドル-15四半期連続前年比増
2013年10月23日、Cadenceは、2013会計年度第3四半期(2013年7-9月)の売上を報告した。
Cadenceの2013年Q3売上は、前年同時期比約8.2%増、前期Q2(13年4-6月)と比較して約1.3%増の3億6700万ドル。純利益は前年5900万ドルに対し今期は3900万ドルだった。(※GAAP基準による会計結果)
CadenceのQ3売上実績は前Q2売上報告時の予測通りのもので、同社の売上はこれで15四半期連続で前年比増を記録。同社のCEO Lip-Bu Tan氏のコメントによると、9月に発表した新型エミュレータ「Palladium XP II」の滑り出しも順調でQ3の売上増に貢献しているとの事。Cadenceはつい先日も新製品としてFastSPICE「Spectre XPS」を投入しており、IPビジネスの強化と並行して新たなEDA製品を市場投入することで好調な業績を実現している。
尚、CadenceのCEO Lip-Bu Tan氏は、米ベンチャー・キャピタルWalden International社のチェアマンという顔も持っており、同社はつい先日インドの半導体ベンチャー向けに計1億ドルの投資を計画している事を発表したが、その投資が結果としてCadenceの売上に跳ね返ってくる可能性は大きい。例えば今年Cadenceが買収したインドのIPベンダCosmic Circuits社はWalden International社の投資先であった。
Cadenceは次期2013年Q4の売上を今期実績を更に上回る3億7000-8000万ドルと予測。予測通りに行くとCadenceの2013年の年間売上は、14億5300万-14億6300万ドルになる見通しだ。