ARM売上報告、13年7-9月は前年比26%増の2億8670万ドルで過去最高、15四半期連続で前年増
2013年10月22日、ARMは、2013会計年度第3四半期(2013年7-9月)の売上を報告した。
ARMの2013年Q3の売上は、前年比26%増、前期比約8.5%増の2億8670万ドルで前Q2に続いて四半期売上記録を更新、税引き前の純利益は前年比約36%増の約1億5000万ドルだった。売上の内訳を見るとライセンスの売上が前年比約47%増の1億2310万ドル、ロイヤリティの売上が前年比約13%増の1億3710万ドルだった。ARMは2010年Q1より四半期売上の前年増を継続しており、今期で15四半期連続で売上前年増となった。
ARMはこのQ3で前Q2(25件)を大幅に上回る計48件のプロセッサ・ライセンスを獲得。ARMによると契約した企業数は24社で内11社は新規顧客であるとの事。その内訳はCortexシリーズのプロセッサ・ライセンスが計37件で、この中にはCortex-A50のライセンス3件を含む計15件のCortex-Aライセンス、18件のCortex-Mライセンスが含まれている。ARMによるとCortex-Mプロセッサのライセンス契約は約150社、累計200件近くに達しているという。尚、GPU Maliのライセンスはプロセッサほど増えず前Q2を下回る5件だった。またプロセッサ・ライセンス数にはカウントされていないプロセッサの最適化のフィジカルIPパッケージ「POP IP」のライセンス獲得数は4件だった。
※画像はARM発表資料より抜粋
2013年Q3で出荷されたARM搭載チップの総数は前年比20%増の約25億個で、これまではその半数以上はモバイルデバイス向けだったが、今期Q3ではモバイルデバイス向けの出荷は全体の48%と半数を下回った。出荷されたプロセッサの個数を種類別で見ると、前期Q2で全体の50%に達したCortexシリーズの出荷数が今期は更に増え全体の53%となった。
※画像はARM発表資料より抜粋
ARMは次期2013年Q4の売上を約2億9000万ドルと予測している。