Synopsysが最新のHDMI 2.0準拠のコントローラIPとPHY IPをリリース
2013年9月5日、Synopsysは、通信インタフェースHDMI 2.0に準拠した設計IPのリリースを発表した。
HDMI 2.0はAV機器向けの次世代インタフェース規格で、つい先日9/1にHDMI規格の策定をまとめているHDMI FORUMより正式発表されたばかり。当然、Synopsysも同団体のメンバーとして規格の策定に関与している。
今回業界に先駆けてSynopsysがリリースしたのは、HDMI 2.0仕様準拠のトランスミッター/レシーバー・コントローラーIP、PHY IP、Linuxドライバからなる「DesignWare HDMI 2.0 IP」で、HDMI 2.0で定義される全ての仕様ならびにファウンドリ各社の28nmプロセスをサポートしており、コンフィギュラビリティが高くチップ設計後もソフトウェアの更新による機能変更が可能でSoCの旧式化を防ぐことが可能。HDMI 2.0 PHY IPは、従来よりも消費電力を33%、面積を25%削減している。
また、ソフトウェア開発向けに用意される各種LinuxカーネルHDMI 2.0ドライバ(HDCP、EDID、CECなど)を利用することで、ソフトウェアの開発期間を数週間単位から数時間単位にまで短縮できるという。
発表には中国のファブレスAmlogic社がコメントを寄せており、既に同IPを4K HDTV向けSoCに採用した企業もあるようだ。