2013年Q1(1-3月)世界EDA売上は前年比8.1%増の約16億6850万ドル-13四半期連続前年増
2013年8月6日、米EDA Consortiumは、2013年度第1四半期(1月-3月)の世界EDA売上報告を発表した。
EDACの発表によると、2013年Q1(1月-3月)の世界のEDA売上総額は、前年比8.1%増の16億6850万ドルだった。EDAの売上は年間を通じてQ4が最も高いため、前四半期の売上を超えることは無かったが、四半期ごとの世界EDA売上総額は13四半期連続で売上前年比増を達成した。ここ数年に渡る右肩上がりの売上増は、ツールの売上増もさることながら、買収戦略などにより各社IPの売上が大きく伸びた結果で、現在のEDAの市場ではIPが一つの成長エンジンになっている。
2013年Q1の売上を分野別に見ると、IC Physical Design & Verification分野だけが売上前年割れで、これで3四半期連続となる。その他の分野は全て売上前年比増を達成し、中でもIP分野が20.2%増と大きく伸びた。ちなみにこの売上統計には、Cadenceが買収したTensilica製品の売上は時期的にまだ反映されていない。
2013年Q1の売上を地域別に見ると、日本を除く全ての地域で売上前年比増を達成。最も伸びたのはアジアその他地域で前年比20.5%と大幅増、日本の売上額の減少は2013年Q1から大きく変動した為替レートの影響も大きい。
2013年Q1時点でのEDA業界の従業員数は29360人で、前年比5.41%増、前期Q4比0.7%減となっている。
2013年Q1の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 5億9910万ドル 4.7%Up
■IC Physical Design & Verification分野 3億4010万ドル 3.1%Down
■IP分野 4億7030万ドル 20.2%Up
■サービス分野 1億190万ドル 23.8%Up
■PCB/MCM分野 1億5720万ドル 6.7%Up
2013年Q1地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 7億6100万ドル 6.2%Up
■ヨーロッパ 2億7620万ドル 4.8%Up
■日本 2億5980万ドル 0.6%Down
■アジアその他地域 4億2200万ドル 20.5%Up