【DAC50】Intelの「CoFluent Studio」は「Smics」および高位合成ツールとの連携強化
6月2日-6日テキサス州オースティンで開催された第50回Design Automation Conferenceの展示会レポート。
Intelのブースでは、買収により傘下に収めた仏CoFluent社のESLツール「CoFluent Studio」を展示していた。
話によると「CoFluent Studio」の最新バージョンでは高位合成ツールとの連携を強化。「CoFluent Studio」のグラフィカルなモデリング環境でSystemCのモデルを生成し、特定の高位合成ツール向けに特化した合成用コードが出力可能になったとの事。高位合成ツールに渡されるコードはタイミング情報の無いアンタイムドなコードでSystemCのTLM形式になるという。ブースではCadenceの「CtoS」との連携デモを披露していた。
また、同じくIntel傘下のWindriverが提供する仮想プロトタイピング・ツール「Simics」では、「CoFluent Studio」で作成した各種デバイスモデルを「Simics」にインポートできるようになったという話で、既にIntel社内ユーザーが活用していると聞いた。
Intelでは、「CoFluent Studio」を積極的に外販するというよりも、社内のソフトウェア開発やSoC設計などに活かすべく、社内設計インフラとしての整備を進めているようだ。