Mentorの機能検証プラットフォーム「Questa」が大きく性能向上、標準規格のサポートも強化
2013年2月20日、Mentor Graphicsは、同社の機能検証プラットフォーム「Questa」のバージョンアップを発表した。
発表によると、最新の「Questa 10.2」では、検証エンジンの改良によるシミュレーション速度の向上が図られ、SystemVerilog、OVM、UVMを用いた設計で最大3倍、Questaマルチコア・シミュレーションで最大5倍、UPFを使用したローパワー・シミュレーションで最大6倍のシミュレーション性能改善を実現。また、デバッグ機能も高められ、UVMを用いた検証の効率化を図る専用のUVMウィンドウが用意された。
更に高速化という面では、カバレッジ・クロージャ、結果解析、リグレッション管理においても処理速度の向上が図られ、一連の検証作業全体のスループットが改善された。
また、各種標準言語、標準フォーマットのサポートも拡張され、今回のバージョンアップでは以下のサポートが実現されている。
・VHDL-2008の完全サポート
・SystemVerilog/1800-2012のサポート
・UPF(Unified Power Format)のサポート拡大
・UCIS(Unified Coverage Interoperability Standard)のサポート