2012年Q3(7-9月)世界EDA売上は前年比4.9%増の約16億1990万ドル-11四半期連続前年増
2013年1月7日、米EDA Consortiumは、2012年度第3四半期(7月-9月)の世界EDA売上報告を発表した。
EDACの発表によると、2012年Q3(7月-9月)の世界のEDA売上総額は、前年比4.9%増、前Q2比約1.7%増の16億1990万ドルだった。これで四半期ごとの世界EDA売上総額は、11四半期連続で売上前年比増を達成した。
2012年Q3の売上を分野別に見ると、主力のCAE分野が前年比2ケタ増を維持したものの、IP分野は前年比1ケタ増に留まり、IC Physical Design & Verification分野は10四半期ぶりに前年割れとなった。
2012年Q3の売上を地域別に見ると、アジアその他地域が前Q2を上回る前年比21.8%増と大きく成長したが、北米、ヨーロッパは微増に留まり、日本市場だけは前年割れを記録した。
これまで約2年半に渡り右肩上がりの成長を見せてきたEDA市場だが、今期の成長率はこの2年間で最も低いもので緩やかな成長に落ち着いた。しかしながら、引き続きQ4も売上前年比増を達成する見通しで、2012年の世界EDA売上は過去最高の65億ドル以上に到達する可能性が高い。
2012年Q3時点でのEDA業界の従業員数は28877人で、前期Q2比2.4%増となっている。
2012年Q3の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 6億3250万ドル 11.6%Up
■IC Physical Design & Verification分野 3億2670万ドル 3.4%Down
■IP分野 4億2300万ドル 3.2%Up
■サービス分野 8470万ドル 4.6%Down
■PCB/MCM分野 1億5300万ドル 9.0%Up
2012年Q3地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 7億1570万ドル 1.3%Up
■ヨーロッパ 2億6750万ドル 3.8%Up
■日本 2億4390万ドル 5.1%Down
■アジアその他地域 3億9280万ドル 21.8%Up