独PRO DESIGNがXilinx Virtex-7搭載のプロトタイピング・システムを発表
2012年12月4日、EDAソリューションとEMSサービスを手掛ける独PRO DESIGNは、同社の新製品となるFPGAベースのプロトタイピング・システム「proFPGA」を発表した。
PRO DESIGNは、以前、「CHIPit」と呼ぶFPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛けていたが、2008年に同事業をSynopsysに売却。今回発表した「proFPGA」は、「CHIPit」とは異なる新たなアーキテクチャーを用いたプロトタイピング・システムで、Xilinxの28nm FPGA 「Virtex-7 XCV2000T」を搭載するマザー・ボードとケーブル、32種類のドータ・ボードとソフトウェア環境で構築されている。
まず先にリリースされるのは、「Virtex-7 XCV2000T」を4個搭載する「proFPGA quad V7」という製品で、既に今年9月から先行ユーザーに提供されており、正式リリースは来年の第一四半期の予定。同ボードは4800万ASICゲートのキャパシティを持ち、複数のボードを接続してより大きなデザインに対応する事が可能。ユーザーはほぼ100%FPGAのI/Oピンをアクセス可能で、独自の高速コネクタ仕様によりボード間のデータ転送速度は1.2Gb/秒、FPGA上のトランシーバーのデータ転送速度は12.5Gb/秒を実現する。ドータ・ボードは、DDR3メモリ・ボードやPCIe, USB 3.0, Gigabit Ethernetなどインタフェース・ボード、「Vertex-7」とは異なる種類のFPGAボード(Xilinx/Altera)などが用意されているという。
尚、PRO DESIGNは、「Virtex-7 XCV2000T」を2個搭載し2400万ASICゲートのキャパシティを持つ「proFPGA duo V7」という製品もリリースする予定で、既に同製品の仕様やスペックは同社のWebサイト上で公開されている。
今年6月に開催された第49回DACにて同社ブースで聞いた話では、同社はXilinx以外にAlteraのFPGAを搭載したプロトタイピング・ボードも製品化を計画中との事。また、未だ日本には販売ルートが無く代理店を募集中との事だった。
※写真は49DACでProDesignが展示していたプロトタイプ