AlteraがARM搭載FPGAの第一弾「Cyclone V SoC FPGA 」のサンプル出荷を開始
2012年12月12日、Alteraは、ARM搭載FPGA「Cyclone V SoC FPGA」のサンプル出荷開始を発表した。
今回サンプル出荷が開始された「Cyclone V SoC FPGA」は、ARMの「Cortex-A9 MPCore」が搭載される28nm FPGAで、Alteraが「SoC FPGA」と呼ぶ製品の第一弾となるもの。Alteraの「SoC FPGA」には「Cyclone V SoC FPGA」の他に「Arria V SoC FPGA」がある。
「Cyclone V SoC FPGA」は現在、11万ロジック・エレメント相当のロジック集積度を備える「Cyclone V SoC FPGA (5CSXA6)」のサンプルが出荷されており、その他のラインナップも2013年第1四半期にサンプルが出荷され、2013年中に量産開始の予定となっている。
尚、ARMを搭載する「Cyclone V SoC FPGA」の開発環境は、Alteraの専用開発環境「Quartus II」の最新バージョン v12.1が用意されているほか、Synopsysと共同開発したSoC FPGA向けのソフトウェア開発環境「Virtual Target」を利用する事が可能。そして今回更に新たにARMと共同開発したソフトウェア開発環境が発表された。
AlteraとARMがSoC FPGA向けに共同開発したのは、ARMの開発環境「DS-5」をAlteraのSoC FPGA向けにカスタマイズしたもので、正式名称は「ARM Development Studio 5 (DS-5) Altera Edition」。同ツールは、Alteraの「SoC エンベデッド・デザイン・スイート」に含まれる形で2013年早々に米国内販売価格995ドルで提供が開始される予定。
「ARM DS-5 Altera Edition」は、ARMプロセッサ上のソフトウェアとFPGAのデバッグの壁を取り除くもので、一元化されたCPUおよびFPGAドメインからのあらゆるソフトウェア・デバッグ情報を、「DS-5」ユーザ・インタフェースを通じて取り扱う事が可能。単一のツール環境でハードウェアとソフトウェアの境界にまたがったデバッグを行うことができるという。
※画像はARM DS-5 Altera EditionのGUI画面(Altera社Web掲載画像)