TektronixがASICおよびFPGAのデバッグ・ツール「Certus」をバージョンアップ
2012年10月30日、測定器メーカーのTektronixは同社のソフトウェア・ツール「Certus」をバージョンアップを発表した。
Tektronixの提供する「Certus」は、同社が2011年に買収したVaridaeSystems社が開発したASICおよびFPGAのデバッグ・ツールで、RTLにプローブを挿入することで完成したチップ内の信号の観測を可能とするもの。
Tektronixの発表によると、最新の「Certus」バージョン2.0は、シミュレーターと同等の視覚化環境でRTLのレベルでFPGA内部の信号を観測可能。一つのFPGA当たり10万の信号を動作速度で観測可能で、各信号の種類を自動的に識別する事もできる。また、特に対象とするFPGAデバイスやFPGAボードの種類、動作周波数は問わず、複数のFPGAを搭載したボードにも対応しており、特別な拡張ボードや専用ケーブルも不要でFPGAのI/Oリソースを食う事もない。
Tektronixは、発表した「Certus」の最新バージョンをASICプロトタイピングのデバッグ・フローを変えるソリューションとしてアピールしており、ASICプロトタイピング・ボードを手掛けるDiniグループ社のMike Dini社長も「Certus」を利用することで、をASICプロトタイピングのデバッグ作業を数分の1に短縮できるとコメントしている。
Tektronixの「Certus」は、1年間のフローティング・ライセンスで19,500ドル。(米国内の販売価格)日本国内での取り扱いについては不明。