仏KALRAY社が256コア、1億6000万ゲートの28nmSoCをMentorのツールで設計
2012年10月23日、Mentor Graphicsは、フランスのファブレス半導体ベンダKALRAY社が同社のEDAツールを用いて256コア、1億6000万ゲートの28nmSoCを設計した事を発表した。
発表によるとKALRAYの開発したSoC「MPPA-256」は、256個のコア、47MBのメモリを搭載する30億トランジスタのプロセッサで28nmプロセス技術で実装。複数のコアが高速/低遅延のNoCで接続されており、並列処理を行いながら互いに通信しあうシステムとなっている。同SoCのターゲットは、画像処理、信号処理をはじめとする様々な分野の組込みコンピューティング市場で、Interlakenインタフェースで複数の「MPPA-256」をPCBレベルで相互接続し処理性能を向上させることもできる。
KALRAYはこの「MPPA-256」の設計にあたり、下記数種のMentor製ツールを使用した。
・機能検証プラットフォーム「Questa」および「Questa Verification IP Library」
→Questaを使用してOVMベースの機能検証メソドロジを実現
・配置配線ツール「Olympus-SoC」
・物理検証ツール「Calibre nmDRC」、「Calibre nmLVS」
→最大で160個のCPUを稼働したマルチスレッド・モードでDRCを実行
・DFTツール「Tessent」