Mentorが独自ライブラリ「UVM Connect」を拡張、OVMをサポート
2012年9月11日、Mentor Graphicsは、同社の提供するオープンソース・ライブラリ「UVM Connect」の拡張を発表した。
「UVM Connect」は、Mentorが運営する検証関連のWebサイト「Verification Academy」で無償配布しているUVM準拠のオープンソース・ライブラリで、検証メソドロジUVMのユーザーに向けてSystemCモデルとSystemVerilogモデルのTLM接続を実現するもの。
※画像は「UVM Connect」の説明画像。Mentor社Webサイトより抜粋。
発表によるとMentorはこの「UVM Connect」を拡張し、UVM、SystemCに加えて検証メソドロジOVMもサポート。これによりOVMユーザーは「UVM Connect」を用いることで、SystemCで記述されたモデルとOVM SystemVerilogで記述されたモデルをTLMで接続できるようになる。
OVMはUVMの前身と呼べる検証メソドロジで、MentorとCadenceが共同開発したもの。統合的な検証メソドロジUVMが登場した事によりOVMユーザーのUVMのへの移行も進んでいるようだが、依然OVMを利用し続けるユーザーも存在しており、それらユーザーに対するサポートとして今回Mentorは「UVM Connect」の拡張を実施した。
Mentorは、オープンソース・ライブラリ「UVM Connect」と合わせてUVM導入支援のためのパッケージ「UVM Express」も提供しており、いずれもWebサイト「Verification Academy」で無償で入手できる。