Xilinxが高位合成搭載の設計環境「Vivado」を一般リリース
2012年7月27日、Xilinxは、今年4月に発表し特定顧客向けにβリリースしていた同社の次世代設計環境「Vivado」の一般リリースを発表した。
Xilinxによると今回一般ユーザー向けにリリースされた「Vivado Design Suite 2012.2 」は、2つのフェーズに分けて展開されるうちの最初のリリースで、「Vivado」の大きな特徴と言える高位合成エンジンと高度なインプリメント機能の両方が搭載されており、これを用いることでC/C++/SystemCからの高位合成機能や新たな論理合成、配置配線など、「Vivado」の最新機能を駆使した設計を実現できる。
「Vivado」は、「System Edition」、「Design Edition」、「Web Pack」と3つのパッケージが用意されており、「ISE」 の「Logic Edition」および「Embedded Edition」のユーザーは「Vivado Design Edition」を、「ISE Design Suite DSP」および「System Edition」のユーザーは「Vivado System Edition」をライセンス期限内であれば無償で利用することが可能。
新規ユーザーが「Vivado」を購入する際の価格は、高位合成付きの最上位パッケージ「System Edition」が米国販売価格4,795ドル、その下の「Design Edition」が米国販売価格2,995ドルとなっている。無償の「Web Pack」も提供されるが、サポートするデバイスや一部機能に制限がかかる。
※画像はXilinx提供のデータ
Xilinxは来年早々に「Vivado」の2つ目のフェーズとして、IP-XACTの技術を用いたシステムレベルのIPの接続機能「IP インテグレーター」やインタラクティブなデザインおよび検証環境、IPの利用を容易化する「IP パッケージャー」を提供する予定としている。