Synopsysがアナログ/カスタムIC向け自動レイアウトツールの米Ciranova社を買収
2012年7月30日、Synopsysはアナログ/カスタムIC向け自動レイアウトツールを手掛ける米Ciranova社を買収した事を発表した。
Ciranovaは2006年設立のベンチャーで、OpenAccessベースのPCell作成環境「PyCell Studio」、PCellの運用性を高める「PCell Xtreme」、そしてアナログ/カスタムIC向け自動レイアウトツール「Helix」の提供を中心にビジネスを進めていた。
「Helix」は業界初のアナログ自動レイアウトツールとして注目されており、TSMCのアナログ/ミックスド・シグナル設計向けの「AMSリファレンス・フロー2.0」で採用されているほか、昨年はファブレス大手2社が新規導入するなど、Ciranovaのビジネスをドライブしていた。
Ciranovaには2008年にSynopsysとMentorが、2010年にはIntelが出資していた。
SynopsysとCiranovaは共にInteroperable PDK Libraries (IPL) Allianceの創立メンバーで、SynopsysはIPL Allianceのエコシステム拡張に向けて今後も「PyCell Studio」およびCiranovaが提供するOpenAccessベースのパラメトリック セル「PyCell」の使用ノウハウを提供し続けるだろうとしている。
尚、Synopsysは今回のCiranova買収に関する条件を明らかにしていない。