Cadenceが学生を対象に車載ECUのバーチャル・プラットフォームに関する論文コンテストを実施
2012年8月8日、Cadenceは、車載組込みシステムに関する論文コンテストの実施を発表した。
発表によるとコンテストは学生を対象としたもので、車載組込みシステムの設計および検証に関する優れたフローやメソドロジを導き出す事をゴールとしており、今回のコンテストでは、CPU、バス、メモリ、ペリフェラルで構成されるSystemCベースの車載ECUのバーチャル・プラットフォームが命題となっている。論文投稿の締切は2012年9月28日で、コンテストの勝者3名は2013年5月にミュンヘンで開催予定のCadenceのユーザー・セミナー「CDNLive! EMEA」に招待される予定。
EDA業界ではSynopsysが自社のバーチャル・プラットフォーム・ソリューションを積極的に車載ECU開発向けに提案しているが、Cadenceも車載ECUのハードおよびソフトの開発をバーチャル・プラットフォーム・ソリューションのターゲットとして捉えているようだ。
車載ECUソフトの開発に関しては、大手自動車メーカーの集まる欧州においてソリューション開発が活発で、標準プラットフォームAUTOSARをはじめ主要な開発ツールも欧州発のものが多い。今回のコンテストは勝者が「CDNLive! EMEA」で表彰されるようで、欧州市場の自動車メーカーやサプライヤに対するマーケティング戦略の一環とも見て取れる。