ARM売上報告、12年4-6月は前年比12%増の2億1300万ドル、10四半期連続で前年増
2012年7月25日、ARMは、2012会計年度第2四半期(2012年4-6月)の売上を報告した。
ARMの2012会計年度Q2の売上は、前年比12%増、前期比1.7%増の2億1300万ドルで営業利益は前年比約28%増の約1億300万ドルだった。売上の内訳を見るとライセンスの売上が前年比12%増の7860万ドル、ロイヤリティの売上が前年比15%増の1億1000万ドルだった。ARMは2010年Q1より四半期売上の前年増を継続しており、今期Q2で10四半期連続で売上前年増となった。
ARMはこのQ2で計23件のプロセッサ・ライセンスを獲得(前Q1では22件)。その内5件は新規顧客で製品別では6件がCortex-Aシリーズ、11件がCortex-Mシリーズのライセンス、3件がGPU Maliのライセンス契約だった。Cortex-Aシリーズのライセンス契約には、ARMの低消費電力化技術「big.LITTLE technology」を実現するCortex-A15およびA7の両方のライセンス契約を行った顧客も含まれており、現在のところ「big.LITTLE technology」を利用可能な企業が12社存在しているという。
また、ARMv8アーキテキチャーのネットワーキング製品への適用も進んでおり、このQ2ではFreescaleが同社初のARMベースのネットワーク向けチップを発表。Freescale以外にもHiSilicon, LSI, Texas Instruments, Xilinxがネットワーキング製品向けにARMを使用している。
※画像はARM発表資料より抜粋
2012Q1で出荷されたARM搭載チップの総数は約20億個で前年比9%増、うち約11億はスマートフォンなどのモバイルデバイス向けに、約8.4億個はコンシューマーおよびクルマ向けに出荷されている。プロセッサの種類別で見ると、出荷数の70%はARM7,9,11のv6アーキテクチャ製品で残りの30%がCortex-A,R,Mのv7アーキテクチャ製品となっており、徐々にCortexシリーズの出荷数が増加している。
※画像はARM発表資料より抜粋