TIがEVEのエミュレーション環境「ZeBu-Server」で「OMAP 5」の組込みソフト開発を加速
2012年5月9日、ハードウェアベースの検証ソリューションを手掛ける仏EVE社は、同社の製品を用いてTexas Instrumentsが組込みソフト開発を加速させた事例を発表した。
発表によるとTIは、ARMのデュアル・コアCortex-A15 MPを搭載した同社最新のモバイル・プロセッサ「OMAP5430」の組込みソフトウェア開発に、EVEのエミュレーション環境「ZeBu-Server」を使用。「OMAP5430」を「ZeBu-Server」にマッピングし、その上でAndroid OSを立ち上げ開発に利用した。マッピング作業は競合製品の30倍の速さとなる約7分で完了。「OMAP5430」の最初のエンジニアリング ・サンプルが出た2週間後には既に「ZeBu-Server」上でAndroid OSが動いていたという。
TIは「ZeBu-Server」を利用することで「OMAP5430」の組込みソフトウェア開発を6-9ヶ月短縮。そのおかげで今年1月の家電見本市CESで「OMAP5430」のデモを披露できたという事だ。