2012年4月10日、業界最速と称する高速RTLフィジカル合成ツールを手掛ける、米Oasys Design Systemsは、資金調達の第二ラウンドを完了したことを発表した。
Oasysは今回の資金調達額について明らかにしていないが、IntelおよびXilinxが出資したとの事。両社のうち少なくともXilinxはOasysの「Realtime Designer」のユーザーで、実設計にも利用している。
「Realtime Designer」は、1億ゲート規模の大規模ハイエンド設計をターゲットとしたRTLからのフィジカル合成ツールで、市場デビューは2009年。論理合成とレイアウト間のイタレーションを行わないRTLレベルからの配置手法でデザインの高速なインプリメントを実現しており、既に45nm、28nmデザインのテープアウト実績によってその速さは証明済みという。
Oasysは今回調達した資金をサポート体制の強化と研究開発充てる計画。同社の顧客としては、Xilinxの他に、TI、Qualcomm、Juniper Networks、NetLogic、STMicroelectronicsなどの大手の名前が公表されている。